和晩酌 嶺
那覇の秋夜に椀物をひとつ おまかせ7品で整える温度

那覇の秋夜に椀物をひとつ おまかせ7品で整える温度

10月の深夜、空は澄み、外の体感はまだ26℃ほど。久米の路地を歩くと、半袖のままでも息が軽い。けれど店の中は、蓋つきの椀から立ち上る湯気が似合いはじめた頃でもあります。熱い、冷たい、ではなく「今夜の温度」を探すように、椀物をひとつ。 秋口の椀物は、香りで夜がはじまる 椀物は、だしの香りを閉じ込めた小さな舞台。蓋を取った瞬間にふわりと立つ湯気が、会話の速度を少し落としてくれる。那覇 創作和食の店と言っても、派手に香りを押し出すより、旨みの輪郭を丁寧に整えるほうが性に合う。 10月は「走り」の季節。茸や白身の魚、貝、青菜など、まだ夏の余韻を引きずりながらも、香りは確かに秋へ向かう。椀種は日替わりで、沖縄の海のもの、山のものが交差する。京都の料理屋で磨いてきたのは、素材を強く変えるための技術ではなく、変えすぎないための火入れと包丁。魚の身を崩さず、だしににじませる。青菜の青を残したまま、えぐみを引く。そんな小さな手つきが、椀の中で効いてくる。 カウンターの奥で大将が包丁を置き、椀を温め直す短い音。あの音が聞こえると、次は椀だな、と体が先にわかることがあるかもしれません。 大将おまかせ6,600円(全7品)で、夜の中盤をきれいに描く 接待でも記念日でも、話したい夜は「料理の山」を作りすぎないほうが収まりがいい。大将おまかせの中では、6,600円(全7品)がちょうど中盤の厚みを持つコース。軽やかすぎず、重すぎない。椀物が真ん中に据わったとき、前後の皿の温度差まで含めて流れが整う。 八寸——季節の小皿をいくつか盛り合わせた、夜の入口の一皿。口に運ぶたびに味が変わり、どれから食べてもいい自由がある。そこから造りへ。沖縄の魚は脂ののり方が本土と違う日も多く、切りつけの薄さひとつで印象が変わる。静岡や東京で触れてきた魚の扱いと、今夜の海の状態を重ねながら、皿の表情を決めていく。 そして椀物。カウンター越しに差し出すとき、湯気がふっと手元にまとわりつく。その一瞬だけ、店内が少し静かになる。日本酒 ペアリングを頼まれる方には、椀のだしに寄り添う香りのものを、冷酒か燗かも含めて提案しています。まだ暑さが残る夜は、冷えた一杯が素直に心地よい。逆に、店内の冷房の風が少し強いと感じる方には、ぬるめの燗で整えることもある。温度の選び方ひとつで、椀の輪郭が変わるのが面白いところです。 沖縄 日本酒を探している方、あるいはNaha Japanese restaurantを旅先で探している方にも、難しい作法より「今の気分」を言葉にしてもらえれば十分。甘めがいい、すっきりがいい、香りは控えめがいい。その程度の一言で、夜はきれいに動きます。 久米の夜、6席のカウンターで呼吸を合わせる 店は夜だけ、18:00から23:00(LO 22:00)。カウンターは6席。背中で包丁の音を聞く距離が近い分、会話も控えめになりやすい。ひとり酒の方は、最初の一杯が決まるまでをゆっくり。接待の方は、話の切れ目に合わせて料理が入るよう、少しだけ早めにコースのテンポを整えることもあります。 個室は2部屋、各4名まで。那覇 個室 接待で探している方には、扉を閉めたときの静けさが助けになる夜があるはずです。記念日 ディナーなら、乾杯の一杯を先に決めておくと、食事の流れが滑らかになる。料理はおまかせコースが軸ですが、苦手な食材やアレルギーは予約時に伝えてください。できる範囲で組み替えます。 ご予約はTableCheckから24時間受付。多言語表示があるので、旅の方にも扱いやすいはず。旭橋から徒歩約9分、夜風の澄む日は店までの道すがらも悪くない。 気になるところにお答えします 予約は電話のほうがいいのか、と聞かれることがあります。急ぎのご相談や当日のお問い合わせはお電話が早いこともありますが、TableCheck 予約なら空席確認から完了までが静かに済む。英語表記もあるので、海外の方はそちらが安心かもしれません。 コースは当日に選べますか、という声も。空席状況や仕込みによって変わりますが、基本は大将おまかせの5品、7品、9品の3つから。迷ったら、食事の長さの希望を教えてください。軽めに、しっかりめに。その言い方で伝わります。 海外のカードは使えますか、と尋ねられることも増えました。海外発行カードもご利用いただけます。英語メニュー、繁體中文メニューも用意していますし、スタッフは基本的な英語対応が可能です。細かな食材のニュアンスは、ゆっくり一緒に確認しましょう。 駐車場についてもよく聞かれます。専用駐車場はございません。徒歩圏内に有料コインパーキングが複数ございますのでそちらをご利用ください。ゆいレールなら旭橋駅から徒歩約9分です。 椀物は、秋の入り口に置く灯りのようなもの。10月の那覇はまだ温かいのに、湯気だけが先に季節を連れてくる夜があります。コースの途中で椀が恋しい気分の日は、ご予約時にひとこと。席の温度も、お酒の温度も、少しだけ整えてお待ちしています。 和晩酌 嶺(わばんしゃく みね/Wa Banshaku Mine)について 📍 沖縄県那覇市久米 1-7-21 赤嶺ビル1F 102(ゆいレール 旭橋駅 徒歩約9分) 🕒 営業時間:18:00〜23:00(LO 22:00)/定休日:日曜・祝日 🍶 創作和食と日本酒 / 大将おまかせ 5,500円(全5品)・6,600円(全7品)・7,700円(全9品) 🏮 カウンター 6席 / 個室 2部屋(各4名まで)/ 少人数の接待・記念日・旅の一夜に 🌏 English / 繁體中文 メニューあり/海外発行カード可/TableCheck 24時間ネット予約 ✨ 稲嶺 盛伍 —— 京都祇園、東京、静岡での修行を経て、沖縄で ご予約は TableCheck、またはお電話 098-975-5673 まで。

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